伝送不良

きょうも言葉が伝わらない。

HDDの車窓から 2 【京王線ATS時代】

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▲時代と共に姿を減らす地上信号機。本記事の画像は全て2008.7.18撮影

 京王線ATS時代。それは混沌の代名詞であり、その終わりと共に3000系・6000系の消滅、調布駅付近の立体交差(地下)化などがあり大きな変化点であったように思います。

 特に混沌としていたのは、やはり地平時代の調布駅でしょうか。京王線相模原線の分岐駅。横たわる平面交差、本線上で折り返す相模原線各停…。相模原線からの上り急行と京王線上り準特急の同時進入は、その近さ故に大迫力のシーンでした。もっとも、京王線上り準特がよく遅れて来るので私はあまり見なかった記憶があります。

 そんな平面交差以外にも当時は笹塚駅引上線が2線のうち1線は8両分しか有効長がなかったり、京王線新宿駅京王八王子駅への都営車乗り入れが不可能であったりと制約だらけの路線でした。趣味的には制約の中でやり繰りをする姿はとても魅力的だったりするのですが。

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▲ATS時代の8000系運転台。デジタル速度計やTNS装置が目を引きます

 私にとって京王といえば8000系でした。謎の種別・準特急や特急に充当される流線型の車両。デジタル速度計がカッコイイその車両の、その姿を見るたびに興奮したものです。そんな8000系もATC化に伴い速度計がアナログメータに換装され、TNS装置の撤去もあり運転台は様変わりしました。分割・併合の減少や京王新線への乗り入れ対策もあり編成や外観にも変化が生じています。どこか寂しさもありますが、時代と共に変わる姿を追うのも面白いものです。