私が京王線を知った頃はまだ6000系が現役でした。前面窓の大きさが左右で違うという不思議な見た目。様々な編成両数や5ドア車などバリエーションの豊かさも特徴でした。しかしさすがに4ドアから5ドアに改造され、後年また4ドアに戻されるという数奇な運命を辿った車両がいると知ったときには正気かと疑ったものです。それも鋼製車ならでは、でしょうか。
この頃の8000系や9000系非乗り入れ車は車外表示器が3色LEDでした。あるとき数日で全てがフルカラーLEDに交換され、京王の本気を見たような気がしました。
高幡不動で増解結を行う行楽特急の存在も今や昔、近年では中間に入る運転台を撤去改造した貫通編成が多くを占めるようになりました。緑のつり革の編成が山行き、の面影すら消えようとしています。
この写真を撮影してから数年後、訳あって京王線と深く関わることになるのですがそれはまた別の話。この頃はまだ縁の無い路線であり、毎日その姿を見ることになるとは知るよしもなく眺めていたのでした。全く不思議なものです。