本日をもってイトーヨーカドー蕨錦町店はその歴史に幕を下ろします。
2003年11月、大日本インキ工場跡に誕生してから約16年に渡り市民生活を支えてきました。
イベント開催が可能なスペースがあり、テナントであった新星堂によるアーティストのリリイベ*1やお笑い芸人のライブなども行われた同店。
私にとっては急な困りごとでもここに行けば何とかなる、大変便利な存在でした。
オープン当初は蕨駅から無料バスが出るなど賑わいを見せていたすごいやつ。
ただそれも今は昔。近年はあの頃の賑わいとは程遠かったように感じます。
収益自体はさほど悪くなかった、という話も聞きますが、それもイトーヨーカドーが事業の整理を始めたとあれば太刀打ち出来ません。
そうしてまたひとつ、思い出が鬼籍入りするのでした。
…なんて真面目なことを書きつつ、一番記憶に残っているのはエスカレーターから見下ろす女性下着売り場に興奮を覚えた芽生え始めの思春期の考、とかいう大変不真面目な内容だったりします。本当にすいません。でも世の男子の大半は理解してくれるはず。
あと謎に日本中央の高速バス停があったのも印象深い点であります。交通結節点でもないのに。
これに関しては、蕨駅が国道17号から離れていることと17号沿い*2のランドマークがここぐらいだった、ということもあるかと思います。
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ここ最近の同店は閉店セールもあり大賑わいでした。
それは最終日の今日も同じで。
かつての賑わいを取り戻したかのような光景に少し目頭が熱くなりました。
閉店セールで賑わうというのは皮肉なような気もしますが、逆に言えばそれだけ皆に愛されていた証拠でもあると思うのです。
最後の勇姿をカメラに収める人々の姿を見、また店内に用意されたメッセージボードを埋め尽くす言葉の数々を見てそう思うのでした。
さて同店が撤退した後に何が出来るのか、という興味が当然湧く訳ですが、開業医向けの不動産情報サイトに詳細が出ておりました。
"ビバモール"ということでホームセンターの"ビバホーム"をメインに据え、川越に本部を構える食品スーパーの"ヤオコー"やニトリの小型店業態"デコホーム"、家電量販店や医療機関、その他専門店を引っ提げて2021年2月にオープンする様です。
これはこれで大変楽しみ。形を変えても人々に愛される場所であってほしいと切に願います。
ここまで書いて何だけどぶっちゃけビバモールのが便利そう