前回記事での運転会から帰る道すがら、行田にあるレストラン「マスタードシード」さんでお夕飯と相成りました。
マスタードシードさんは東武5700系電車が目印のイタリアン…をメインに据えた多国籍レストラン。ドンと店先に鎮座するその車体は、なんと飾りではなく店舗そのものなのです。
鮮やかな装飾で彩られ、一方の側にテーブルが寄せて並べられた客室はさながら異国の食堂車といったところ。
客室こそ当時の面影をあまり残してはいませんが、乗務員室はご覧の通り残置されています。オリジナルのままかどうかの判断は私にはつきませんが…。
なぜか直予備SWが客室内に追設されていたりするので、細かいことは気にしないのがここでの楽しみ方かと思います。なんてったって、主役は美味しい料理なのです。
電車のインパクトありき…ではなくしっかりお料理が美味しいのがマスタードシードさんの魅力。廃車体目当てで訪れた方も、最後にはその味の虜になること間違いないでしょう。あれかな、料理が美味しいメイド喫茶みたいなね。…喩えが最悪ですいません。
お店を紹介してくれた某氏のおすすめ「牛舌シチュー」は、肉厚ながらスプーンで切り崩せてしまうほど柔らかな牛舌がゴロゴロ入った逸品。中には平打ちパスタが隠れており、その襲いかかって来るかのようなボリュームは単品でも大満足なほど。途中で黄身を崩して絡ませれば、まろやかさが一層に増して食べる者を最後まで飽きさせない仕掛けに歓喜しつつ、あっというまに完食してしまいました。
マルガリータもトマトの新鮮さを感じましたし(元トマト嫌いなのでその辺に敏感(自称))、ケーキもクリームからフルーツまで…足の先から頭の先まで完璧な美味しさでしたよ。
なかなか注文を決められないほどメニューが豊富なのも同店の魅力。ぜひ他のメニューも楽しんでみたいと強く思いました。必ずまたお邪魔します。ごちそうさまでした。
なぜか「それでも町は廻っている」を観たく(読みたく)なったところで失礼いたします。