伝送不良

きょうも言葉が伝わらない。

【TOMIX JR 373系特急電車セット】着荷

 予約していた模型が着荷しました。

 

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 数ヶ月の発売延期を経ての登場です。

 本当は旧製品との比較をできればよかったのですが、既に売却済みのため叶わず。

 これまで373系は通常品3両セットと飯田線秘境駅号の計6両を所有していました。ここ最近の373系製品は増結セットの設定がなく、必要編成数に応じて事実上基本セットとなる製品を揃えるスタイルでしたが、その難点は動力車が多くなってしまう点にあったように思います。余程のことがない限り9両編成を組んでも内1両で十分であろうところ、3両も動力車となっていた訳です。前述の通り私も基本セット×2セットを所有しており、無駄を感じていました。そんな中で今回製品のセット構成は、主にホームライナーの再現を想定している私にとってドンピシャなものだったのです。流行りのM-13モーター採用ということも購入の後押しになりました。

 とはいえ今回の6両編成という構成は、ふじかわや伊那路の再現を想定している方々にとっては3両余計になってしまい、一方でながら9両を再現したい方にとっては3両足りないという何ともいえない感じではあります。メーカーのオペレーションとしては製品数が増えるのは好ましくないでしょうから仕方ないとも思いますが…。ユーザー的には基本セットと増結セットで構成されても良かったように思います。
 

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 列車無線アンテナなどは取り付け済みで、ユーザ取り付けパーツはなし。クモハ373形2両のうち1両(画像下から3両目)が動力車に設定されています。

 

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 インレタは車体番号・ATS表記・付録(編成番号)が、ヘッドマークは東海・ふじかわ・伊那路ムーンライトながら・普通・ホームライナー(文字)・ホームライナー(絵幕)・セントラルライナーを収録。車体番号と編成番号は実車と同様の14編成分(F1~F14)が、ATS表記は東日本区間乗り入れ時代のST/Pと乗り入れ終了後のST/PTが収録されているという盛りだくさんで親切仕様。なお近年貼付された◆マークはありません。

 ちなみにATS表記の収録は最近のTOMIX製品ではマストな内容のようです。なんで今までなかったんですかねいやはや、ありがたい限りです。

 

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 先頭車の車体裾にあるJRマークは印刷済み。

 ちなみに伝聞によると今回製品は既存製品に比べ側面のオレンジ帯が細くなり、より実感的になっているようです。

 

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 先頭側連結器はTNカプラー、中間側はアーノルドカプラーというのも変わらず。

 最近のTOMIX製品ではこれまたマストなアイテムとなりつつあるトイレタンクなどの車端機器は、この製品では付属せず。その辺りは既存金型製品の物足りないところです。

 

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 後部標識灯(左)と前部標識灯(右)の点灯状態。旧製品との比較で一番目立つのではないかと思われるのがライトの色変更。従来品は後部標識以外が全て電球色で発光していたものが、今回品では前部標識が電球色、ヘッドマーク部分は白色とより実感的に発光します。通勤形でもやってほしい。
 なお全ての先頭車両にライトユニットが搭載されています(ON/OFFスイッチ付き)。動力のない、実質増結用に当たる編成の内側に入る先頭車両には必要ないような気もしますが…。妙なところで高コスト体質です。いや、非搭載車両を設定して製造オペレーションを増やす方がコスト高に繋がるのかもしれませんが。KATOなら間違いなく非搭載となるところでしょう。

 

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 パンタグラフはホーンが2本の313系登場後仕様。もはやこのタイプでの活躍の方が長いはずですが、何気に今回製品が初採用のようです。おおよそ313系を製品化した際に新規で設定されたパーツなのでしょう。他形式の製品化によって既存製品もアップグレードされるのは大変喜ばしいことです。

 そんなこんなで各所見てまいりました。ボディ傷や塗装の質などあまり良くない前評判も目にしていましたが、私的には大変満足な製品でありました。近年の仕様でホームライナーを再現し楽しみたいと思います。