伝送不良

きょうも言葉が伝わらない。

Liella! デビューシングルリリースイベント「始まりはみんなの空」

 ちょっと奥さん!「始まりはみんなの空」観た!? あの子たち凄すぎない!? まだデビューして半年よ!? どうなってるのよ!!! ―――

 

 残念ながら無観客開催となってしまったLiella!のデビューシングルリリースイベント「始まりはみんなの空」。がしかし、5人はそんな寂しさや悔しさを一蹴するように鮮烈なデビューを飾るのでした。

 

 開幕の「始まりは君の空」から披露する圧倒的なパフォーマンスと歌唱力。本当に初ライブか?5thライブとかじゃない?なんて錯覚してしまうほどの凄さ。振りが揃う揃う。もうカッチカチよ。MVのアニメCGで身体の動きが綺麗に止まりすぎて不自然に感じる瞬間があったのですが、それを否定するように5人はその振りをやってのけて。あの動き、人間もできるんだ…。表題曲だけでなく、カップリング曲も抜群の安定感。本当にとんでもなかった。
 また凄いのはトークまで安定していること。伊達さんのトーク回しの上手さにはリーダーの素質を垣間見た気がします。

 途中、ラブライブ!シリーズ初の一般公募オーディションで抜擢された、伊達さんと青山さんのオーディション映像も流れたりして。想像以上に様々な能力を要求する内容に驚いたり、まっすぐ懸命に吐露する思いの丈に涙したり。
 ライブパート後半で披露された「私のSymphony」の歌詞は、そんなキャストの面々の想いにも通ずるのではないかと感じました。

 その「私のSymphony」は演出も最高でした。本来ならファンで埋め尽くされていたはずの、誰もいない客席からの歌唱。やるせなさをも感じる光景だったけれど、それは無観客だからこそできた演出で。キャストが客席じゅうを動き回り、多くのカメラがそれを捉える。ただの無観客では終わらせない、そんな強い意志を感じる演出は、そのままMVとして成立するほどのクオリティの映像を生み出したのです。

 そして最後に披露されたのはバラード調にアレンジされた「始まりはみんなの空」。このもろに歌唱力が試される難しい演出も、5人は平然とやってのけたのでした。私が他コンテンツに関わっている人間だったとして、こんなものを見せつけられれば恐ろしくて震え上がっていたことでしょう。これは彼女たち自身にとっての挑戦であった以上に、他への挑戦であったように思います。

 

 今イベントは彼女たちが短期間にとんでもない量の努力をしてきたのだということが、容易に想像できてしまうような内容でした。今回はそんな努力の成果を目前で見届けることは叶いませんでしたが、近いうちこの目に焼き付ける機会が必ず訪れると信じています。ここから更に成長した姿を拝見することを楽しみにしつつ、今回はこの辺で失礼いたします。

 

 気になった方、視聴にはCDの購入が必須ですがアーカイブ配信もあるので是非ご覧ください。

www.lovelive-anime.jp