以前、本を読むのが上手くなりたいというお話をしました。これに関してよく言われるのはアウトプットをするとよい、ということかと思います。
勉強などにおいても人に教えることが出来るようになると自らの理解も深まる、なんて言われたりします。
当たり前ですね。内容を理解していなければ、人に教えることなど到底できやしません。
なので私も積極的にアウトプットしていきたい、というお話です。
読書におけるアウトプットは…そうですね、本を人に紹介する機会もそうありませんし、創作に落とし込むようなこともないのですが…。
一番簡単なのはこの“備忘録”にその内容や感想を記すことになるのでしょうか。
そう考えると読書感想文という制度はとても理にかなっていると思えてきます。まさにアウトプットです。
しかしまあ、私は読書感想文が嫌いでした。
学校における読書感想文という制度には、純粋なアウトプットの意義を邪魔する“順位づけ”という概念が存在するからです。
本来であれば自由に感想を述べて然るべき場で、順位づけがあるが故にやれ内容が、やれ体裁がと注文をつけられ、やがて嫌いになっていくのです。
本は好きなのに読書感想文が嫌いになり、アウトプットの機会を損失しているパターンは一定数存在しているのではないでしょうか。
もちろん褒章制度を否定する訳ではありません。単純に環境の問題ですね。
もし読書感想文をしたためる姿を見守る立場になった際には、そのことに十分留意したいと思います。
ともあれ、今の私は成績をつけられる訳でもなく順位を気にする環境でもないので、本を読む毎に何かを書けたらいいなと思います。
あと必要なのは、それを晒す勇気を出すことでしょうか。…あぁ、もしかしてそれが一番大変なのでは…。